愛犬の肉球の観察してますか?
赤ちゃんの頃は淡いピンク色でぷにぷにしていた肉球。本当に触り心地がよくて、犬に嫌がられながらも毎日触っては癒されていました。しかし、加齢とともにそれは激変。今ではカサカサのガッサガサ。毎日地面と接触することで刺激をうけた肉球は、さらに乾燥するこの冬の時期にとくに乾燥しています。
そう。かかとがゴワつくこの季節。人間と一緒ですね…。
加齢にともなう変化でもあるので、ある程度は仕方のないことですが、ひどくなるとヒビ割れや出血する場合があります。
そもそも肉球は何のためにある?
他の皮膚より厚みをもって発達した肉球は犬にとってこんな役割があります。
- 歩いたときや地面に着地した時に衝撃を吸収してくれるクッションの役割
- 熱い地面や冷たい地面を歩いたときに保護してくれる役割
- 体温調節や触覚など大切な感覚器官としての役割
肉球が乾燥しているとこれらの大切な役割がうまく機能してくれません。さらに愛犬が気にして舐め続けることで細菌が繁殖するなど、二次的な影響も出てくる可能性があります。
日常でできるケア
肉球の状態が悪く、出血までしてくると病院を受診する必要があります。そうなる前に普段から気をつけられることを考えてみました。
真夏のアスファルトの上を歩かせない
夏のアスファルトを素手で触ってみてください。気温は涼しいと思っていても、とてつもなく熱いことが多いです。もし愛犬が暑さを感じていなかったとしても肉球へのダメージは大です。お散歩の時間を早朝か夕方以降にしたり、芝生の上を歩かせるようにします。
肉球を清潔にたもつ
お散歩から帰ったときなど足を洗うことがあると思います。その際は必要以上に洗浄剤を使わないようにしたり、ごしごしこすらないようにするなど、やり方を肉球の状態にあわせる必要があります。
肉球の観察をこまめにする
犬はきれい好きのためか肉球を舐めることがあります。必要以上に舐め続けていると雑菌が繁殖したり、それで痒みなどが生じてさらに舐め続けたりと悪循環。指間炎など、もともと何かほかの理由があって舐めていることもあります。その状況によっては受診する必要があるかもしれません。
肉球クリームの存在
気をつけていてもどうしても毎日刺激を受ける部位なので、乾燥がひどくなると治りにくい場所でもあります。そこで今回は肉球クリームについて調べ、市販のもので買いたいと思ったものをあげてみました。
どれも天然の蜜蝋(みつろう)やホホバオイルや椿油などを使用。保存料・着色料・香料は使用していないので、もし愛犬が舐めてしまっても安心できる成分で作られています。
塗り方と注意点
塗り方は簡単。塗りたい量のクリームを手のひらなどであたため、伸びやすくしてから肉球になじませます。薄く伸びる程度の量で問題ありません。塗ったあとすぐに手を気にする子であれば、すべて舐めてしまわないように気をまぎらわせてあげるといいと思います。ある程度乾く前に歩くと、油分で床にペタペタと足跡がついてしまいます。
また、肉球クリームは舐めても安全な成分が使用されていますが(一部例外はあるかもしれませんので購入前にはご確認を)、獣医師に確認したところ、大量に口にした場合はお腹がゆるくなることがあるようです。
ほとんどは一缶まるごと舐めてしまった場合などが多いので、肉球に塗った部分に関しては極限まで神経質にならなくても良さそうです。
愛犬によっては肉球に何かを塗られることが嫌、無香料でも(特に鼻のよくきく犬にとっては)オイルの香りが嫌という場合もあるかもしれません。さらに体に合わない、アレルギーが出る場合も考えられるので、まずは少量で試してみるところから始めたいですね。
肉球クリームは絶対に塗らなければならないものではありません。気になることがあればかかりつけの獣医師に相談してみてもいいと思います。
次回は、簡単にできる肉球クリームの作り方をお届けします!
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