ひどい指間炎のため動物病院を受診した際、先生がぼそっとこう言いました。
「まろんさん、クッシング症候群かも知れない。」
まじですか…と思わずつぶやいてしまいました。
今年に入ったあたりから頭の毛の薄さが目立ってきていたまろん。さらにここ最近は首やお腹、尻尾の毛も薄くなってきていました。私は尻尾の毛が薄くなってきたあたりから甲状腺かも、クッシング症候群もありえるかも、と思っていました。
ただ、このことを理由に受診はしていませんでした。心臓の定期健診で毎月通っているし、もし検査が必要な病気だとしても、まろんの心臓の状態を考えると何もしないのが最善だろうと考えていたからです。
まろんの場合、毛が薄くなってきている他には、急激に下肢の筋肉量が減少してきている、お腹がぽてっと丸くなってきている、皮膚が薄くなりところどころ黒ずんでいることがクッシング症候群の症状として当てはまっていました。
疑いがあるなら本来は検査をして、もしそうなら治療を開始できるのですが、この先の治療にまろんの心臓は耐えられません。まろんの心臓はかなり無理をして頑張っている状態で、ここ数年は狂犬病の予防接種は免除。混合ワクチンもしないことをすすめられてそうしていました。
治療ができないのは分かっているので検査はしない方がいい。侵襲性のある検査をしてこの子に負担をかけるのは避けた方がいいと先生からお話されました。先生の考えに私も納得できました。
また、検査をしてクッシング症候群と診断された子でも、経済的な理由やその子の年齢や全身状態を考慮して治療を選択しない子もいることを教えてくれました。
他の先生に見てもらっても結果は同じでした。
帰宅後、この先のことを考えると悲しくて涙が出ました。今すぐどうにかなる病気ではないかもしれない。でも元々心臓が悪いまろんにはさらに悪化させる要因にもなりえるだろう。
本当はどんな検査でもして、もし診断されたら治療してあげたい。
でも検査をすることさえできない。
心臓さえ悪くなければ。
悔しくて、まろんに申し訳なくて、まろんを撫でているとまた涙が出ました。
まろんは不思議そうな顔で私を見つめていました。
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