犬も猫も使える肉球クリームのつくり方~人のスキンケアアイテムもつくれるレシピつき

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手作りの肉球クリーム

前回は肉球の役割や普段から気をつけたいポイントについてまとめました。

今回は実際に肉球クリームを作ってみます。

 

意外とカンタンでした。

 

基本的な材料は蜜蝋とオイルだけ。

まろはるブログ肉球クリームに使う蜜蝋

 

蜜蝋とは、ミツバチの分泌物で別名ビーワックスとも呼ばれています。肌を柔らかくする作用があり、高い保湿効果があります。蜜蝋自体は硬いので、蜜蝋を多めに使うと硬めのクリームが出来上がります。

 

保存容器は、オイルが酸化するのを遅らせるために遮光できるものがいいと思います。

できあがった肉球クリームは冷蔵庫で保管し、1か月程度で使いきることをおすすめします。

 

未精製と精製済み原料の違い 

蜜蝋やオイルには未精製のものと精製済みのものがあります。

未精製

  • 植物から抽出した成分そのまま
  • 栄養価が高く、色や香りが強い
  • 効果が高まる一方、不純物も含むため敏感肌の方は注意が必要

 

精製

  • 未精製のものから不純物を取り除いたもの
  • 色や香りも取り除かれる
  • はじめて試す場合や動物、お子さんに使用するのに最適

 

好みにもよりますが、愛犬やお子さんなどに使用する場合は、くせの少ない精製済み原料が向いているのかなと考えています。

 

オイルの種類

ココナッツオイル

今回はたまたま冷蔵庫に入っていたココナッツオイルを使用しました。25℃以下では固形、それ以上だと液体になる面白いオイルです。状態変化を繰り返しても酸化しにくい特徴があります。

私の感覚ですが、思ったより甘い香りはせず、使いやすいように感じました。料理にも使いやすいので余る心配がないのがいいところです。

 

ホホバオイル

万能で人気が高いため、よく名前を聞くオイルではないでしょうか。オレイン酸、リノール酸、ビタミンE、Aなどを含んでいます。

人間の肌構造にとても近いといわれており、全ての肌タイプの人におすすめできます。

保湿力◎、バリア力◎

 

スイートアーモンドオイル

古代からフェイシャルトリートメント用として使われてきた歴史があります。欧米ではベビーオイルとしても人気が高く、初心者でも扱いやすいオイルです。

オレイン酸、リノール酸、ビタミンB、Eなどを豊富に含んでいます。

保湿力◎、バリア力◎

 

グレープシードオイル

ぶどうの種から抽出されたオイルです。香りが少なく、軽い質感でのびが良いのが特徴です。

熱を加えても酸化しにくいことを理由に、食用油としても近年人気が高まっています。また、クレンジングや乳液などの材料としてもよくつかわれます。

 

オリーブオイル

食用としてもおなじみのオイルです。オレイン酸とビタミンEが豊富に含まれており、エイジングケアオイルとして人気があります。日焼けや虫刺されのケアにも使われます。

香りや粘性が高いため、他のオイルとブレンドするとより使いやすくなります。

 

カスターオイル

キャスターオイルやヒマシ油ともいわれており、優れた保湿力があります。体内にたまった老廃物の調整作用があるといわれ、アロマテラピーでは湿布として使われることが多いオイルです。

粘性がとても高いので、広範囲に使うよりもヘアケアやリップクリームなどの材料として人気があります。 

 

材料が余ってしまったら

まろはるブログ完成した肉球クリーム

 

材料を少量で揃えても、蜜蝋やオイルは案外余ります。その結果オイルが酸化してしまう。どんなに品質が良く効果の高いオイルでも、酸化したオイルほど体に悪いものはありません。

なので、今回はじめて手作りをしてみようと思う方は、はじめから食用としても使えるオイルを選ぶか、ご自分のハンドクリームやリップクリームなども作ってみることをおすすめします。

基本の作り方は肉球クリームと一緒です。湯せんで溶かして容器に入れるだけ。

ハンドクリーム

蜜蝋 2g

好きなオイル 10mL

リップクリーム

蜜蝋 3g

好きなオイル 12mL

ハンドクリームより少し硬めに仕上げます。スティックタイプのケース2~3本分です。

 

気をつけたいポイント

天然の原料でも未精製のもの・精製済みのものなど、かぶれやアレルギーなどが出る可能性はなにに対してもあります。使用前には必ずパッチテストを行い、異常がないことを確かめてからお使いください。

パッチテストの方法

少量の原料を腕の内側に塗り、24~48時間放置します。皮膚にかゆみや炎症などの異常を感じたらすぐに水で洗い流し、使用を中止してください。

精油について

エッセンシャルオイルとも呼ばれ、天然の成分で種類ごとにたくさんの作用や効能があります。原液が肌に触れると荒れるため注意が必要です。香りを楽しむアロマオイルとは区別されます。ここでは紹介しませんでしたが、ハンドクリームやリップクリームを作る際に入れて楽しむことができます(動物へのさまざまな影響を考えて、基本的には使わなくてもいいと考えています)。

クリームにまぜる場合は、必ず全体の容量の1%にとどめてください。たいてい1~2滴程度です。タイミングとしては、湯せんにかけたオイル類を容器に入れて熱が落ち着いたところで入れます。なおかつ冷えて固まる前です。

また、妊娠中の方にとっては使用を控えたほうがいいものもありますので、お気をつけください。 

 

今日の内容はいかがでしたでしょうか。他にもシアバターやワセリンを加えることでより効果も満足感も高いアイテムをつくることができます。

ぜひ一度お試しください。

 

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